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台風3号(グチョル) 強い勢力に発達予想 来週は本州の南海上を通過 - ウェザーニュース

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2023/06/08 10:30 ウェザーニュース

6月8日(木)9時現在、台風3号(グチョル)はフィリピンの東を西北西に進んでいます。

来週は次第に進路を北東に変えて、週前半に日本の南を通過する予想です。進路予想の信頼度は比較的高いものの、わずかな進路の変化次第で日本国内への影響が変わるため、今後の台風情報に注意してください。

▼台風3号 6月8日(木)9時
 中心位置   フィリピンの東
 大きさ階級  //
 強さ階級   //
 移動     西北西 15 km/h
 中心気圧   992 hPa
 最大風速   25 m/s (中心付近)
 最大瞬間風速 35 m/s
» 最新の台風情報

本州の南海上を北東に進む予想

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台風3号は徐々に勢力を強め、明日までには暴風域を伴う予想です。明後日10日(土)には中心気圧970hPa、最大風速40m/sの強い台風になることが予想されています。

この先、台風は高気圧の縁に沿って北西に移動したのち、来週は次第に進路を北北東に変えて本州の南を通過する可能性が高くなっています。

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参考 世界各国の気象機関が計算した進路のシミュレーション結果

この図の細い線1本1本は世界各国の気象機関が計算した進路のシミュレーション結果をあらわします。アンサンブル予報という手法の過程で得られるもの(メンバー)で、想定される進路には幅があるということをイメージするために掲載しています。

これらのメンバーを比較すると、北西に進んだのち北東に移動する傾向は概ね揃っていて、進路予想の正確性は比較的高いといえそうです。

ただ、傾向は揃っているとはいえ、とりうる進路には数百km以上の幅があるため、多少のずれによって沖縄の大東島地方や伊豆諸島・小笠原諸島、本州方面などへの影響が大きく変わってきそうです。日が経つにつれて誤差は縮小する見込みですので、今後の情報にご注意ください。
» ピンポイント週間天気予報

台風の暴風域に入る確率

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120時間以内に台風の暴風域に入る確率は以下の通りです。(気象庁)

 茨城県     1 %
 埼玉県     1 %
 千葉県     2 %
 東京都     21 %
  東京地方   1 %
  伊豆諸島北部 3 %
  伊豆諸島南部 13 %
  小笠原諸島  21 %
 神奈川県    1 %
 山梨県     1 %
 長野県     1 %
 岐阜県     1 %
 静岡県     2 %
 愛知県     1 %
 三重県     1 %
 奈良県     1 %
 和歌山県    1 %
 大東島地方   7 %

予報円の大きさは「強さ」や「大きさ」とは関係ない

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今回の台風では進路図に破線の円で示された「予報円」が大変大きいことが特徴です。5日先にかけて、気象庁の台風予報の中では5段階の最大の大きさ(Cランク)となっています。

この予報円の大きさは、台風の強さや大きさを示しているのではなく、進路の不確実さの度合いを表しています。

気象庁の現在の定義では、予報円は台風の中心が70%の確率で入ると予想される範囲を示していますので、この円が小さいと予報の信頼度が高い、この円が大きいと予報の信頼度が低いと読み取ることが出来ます。

台風情報を正確に理解して、適切な防災行動・避難行動をとれるようにしましょう。

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台風の発生が増え始める時期

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平年の台風発生数

今年は4月に台風1号、5月に台風2号が発生していて、この台風3号の発生はおよそ半月ぶりになります。

6月の台風発生数の平年値は1.7個で、台風の発生が増え始める時期です。梅雨前線の活動も活発になってくる時期ですので、台風対策・大雨対策を整えるようにしてください。

台風の名前

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台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。

台風3号の名前「グチョル(Guchol)」はミクロネシアが提案した名称で、ヤップ語でウコン(ターメリック)を意味する語からとられています。

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参考資料など

  • 防災情報
  • 台風豆知識

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