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「全体の判断行った後に会見」「接待問題極めて残念」「同じ質問ばかり」…首相発言全文 - 読売新聞

 菅首相が26日、首相官邸で記者団に語った発言は以下の通り。

        ◇

 記者団 緊急事態宣言を一部解除した理由は。残る4都県解除の見通しは。

 首相 国民の大変な協力で(宣言の)効果は歴然と表れており、感染者数が減少している。こうした状況を地域ごとに勘案し、6府県は28日をもって解除することを決定した。

 しかし、引き続き緊張感を持って感染拡大防止を徹底してほしい。残る東京、神奈川、千葉、埼玉の1都3県では感染者数は減少しているが、医療提供体制は依然として厳しい状況だ。まずは引き続き、飲食の営業時間短縮を徹底して行っていきたい。

 1都3県については、今後改めて解除の判断を行うが、(宣言の期限である)3月7日に全て解除できるように、時短などやるべきことを徹底して行っていきたい。政府としてはあらゆることを考えているが、感染拡大防止を徹底して行い、3月7日に全国で解除することが大事だ。

 記者団 なぜきょう記者会見を行わなかったのか。山田真貴子内閣広報官らの接待問題が影響したのか。

 首相 山田広報官のことは全く関係ない。記者会見は、緊急事態宣言の全体について最後まで状況を見極め、判断を行った後に行うべきだと考えている。昨年、関西圏で宣言を解除した時は行っていない。

 記者団 山田氏から直接話を聞いたのか。広報官を続投させる方針に変わりはないか。

 首相 山田さんの件については、私の家族が関係しており、公正さに疑念を抱くことがないように私が直接話を聞くことは控えた。官房長官から厳しく注意している。

 記者団 総務省や農林水産省の幹部が接待問題で処分を受けた。政治責任をどう感じているか。

 首相 総務省、農水省において厳しい処分が行われたと承知している。行政に対する国民の信頼を大きく損なうことで極めて残念だ。もう一度徹底して、国民の期待に応えられるように対応していかなければならない。

 記者団 記者会見をやらなくても国民の協力は得られるか。

 首相 こうしてぶら下がり会見をやっている。日本全体の見通しを明確に言える状況で記者会見を行うべきだと思っている。

 記者団 ぶら下がり会見は通常立ち去るが、本日は時間をとって答えるのか。

 首相 必要なことには答えている。

 記者団 より説明責任を果たすのであれば、会見について前例は踏まえなくてもよかったのではないか。

 首相 1都3県はまだ極めて厳しい状況だ。3月7日の期日までに解除できるように徹底して今対策を行うことが必要だと思っている。そういう中で全体を見たうえで会見をすべきだと判断した。いずれにしろ、近々そういう時が来るわけだ。

 記者団 山田氏は続投させるのか、今後記者会見を行う際は山田氏が仕切るのか。

 首相 昨日ここで答えた通りだ。

 記者団 記者から要請がなければ、総理はこうした言葉を述べることはなかったのか。

 首相 いや、その前に会見の要請があったのではないか。

 記者団 会見の要請については総理が…。

 首相 全国的な視野に立って行う時はそんなに時間を待たなくてもあるわけだから、そうした時にやはりしっかりとお答えをすることが大事だと思う。

 記者団 福岡県の解除は専門家に慎重な意見も多かったが、判断は妥当だったか。

 首相 妥当だったと思う。(感染者の)人数は大幅に減少してきている。病床(使用率)も減少して基準は満たしている。

 記者団 経済支援はどのようなものを考えているか。

 首相 そうしたものも含めて検討する。検討する時間が必要だ。

 記者団 緊急事態宣言で宣言の対象地域以外でも経済が疲弊している。

 首相 世界と比較して日本は限られた所に焦点を絞り、緊急事態宣言の対策を講じた。飲食の経営者をはじめ、色んな方に迷惑をかけている。政府としてはできる限りの支援をしたい。その気持ちに変わりはない。

 記者団 先行解除で感染再拡大への懸念がある。

 首相 地方分権の中で知事の意向も大事にすべきだ。国の基準を決めており、クリアしている。時短を全てやめるのではなく、(飲食店の営業時間を)午後9時までにするなど、知事が地元の意向に合わせて考えてしっかりやってくれると思う。

 記者団 専門家からは感染再拡大の懸念が示された。

 首相 基準はクリアしている。首長さんも油断することなく、時間短縮をすぐやめるのではなく、色んなことを考えているのではないか。感染拡大しないように全力で取り組んでいく。

 記者団 ワクチンの確保状況をどう評価しているか。首相は6月末までに全国民分の確保と言っていたが、その目標は可能なのか。

 首相 河野大臣が会見で「6月中には」と言っている。明快だ。

 記者団 それは首相としても。

 首相 内閣一体だ。

 記者団 東北新社の社長が退任し、首相の長男も役職を解任された。

 首相 私は承知していない。会社としてのけじめだと思う。

 記者団 ワクチンが高齢者に行き渡ることで感染防止策や経済対策はどのように変わるのか。

 首相 ワクチンはコロナ対策に非常に効果があると思っている。現に海外では接種を始めている所は95%とか、そういう効果が出ている。日本でも医療従事者に対してすでに始まっている。河野大臣は「高齢者にも6月中までに全部配布できる」と言っており、一日も早く全ての方に行き渡るように全力を挙げていく。きっと国民に安心、希望を持ってもらえると思う。

 記者団 高齢者以外の全国民分は今年前半までに確保は可能か。

 首相 6月中に高齢者にまでいく。その時期になると、供給体制にも余裕が出てくるようになるので、いずれにしろ接種を一日も早く行っていくことが大事だ。

 記者団 東京五輪の海外観客への影響は。

 首相 お客さんをどうするかはまだ決めていない。国際オリンピック委員会(IOC)と東京都、日本オリンピック委員会(JOC)がしっかりと対応してくれる。

 首相 よろしいですかもう。じゃあ最後にしましょう。

 記者団 総務省と農水省で利害関係者との接待が問題になっている。首相主導で調査委員会などを作る考えは。

 首相 いずれにしろ国家公務員倫理法で決まっており、その順守を色んな会合でしっかりと徹底する。そうしたことは当然のことだ。

 記者団 問題が出ていることは改める必要がないのか。

 首相 倫理法の順守を徹底することが大事だ。

 記者団 野上農相が第三者の委員会が調査中にもかかわらず、鶏卵事業者への支援が妥当だったと断言した。

 首相 私はどういう状況でそう答弁したのかを承知していないので発言は控えたい。第三者委員会の方向性を待つことが自然なことだ。

 記者団 接待があれば、便宜が当たり前という指摘もある。

 首相 そのためにルールを決めている。

 記者団 倫理法のことか。

 首相 そうだ。

 記者団 正式な記者会見と、こうしたぶら下がりの違いは何か。

 首相 それは皆さんが考えることだ。首都圏で解除の方向性はまだ出ていないわけだから、そういう中で内閣総理大臣として国全体の発言は控えるべきだと思う。3月7日までまだ日にちがあり、そこで解除できるように全力を挙げることが大事だ。

 記者団 今後の会見では打ち切りをなくすか。

 首相 いや、私も時間がある。大体、皆さん、出尽くしているのではないか。先ほどから同じような質問ばかりだ。

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