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台風4号で線状降水帯、気象庁システムは初の予測できず…進路変わりやすく「見逃し」 - 読売新聞オンライン

 気象庁は線状降水帯の発生を半日ほど前に予報するシステムの運用を6月に開始したが、初めてとなる今回は予測できなかった。予測自体が技術的に難しく、進路が変わりやすい台風も絡んだためとみられる。

 今回は台風による南からの湿った空気が高知県周辺で集まり、発生したとみられる。台風の進むスピードが時速20キロ・メートルと遅く、同じ地域で長時間、湿った空気が流れ込む状態が続いたことも影響した。予測できなかったことについて、同庁の担当者は「台風の勢力が弱いと予測していたため、線状降水帯の発生確率が高いとの結果にならなかった」と話す。

 予測は同庁がスーパーコンピューターなどを使って行っており、精度については「予測に反して発生しない『空振り』が2回に1回、予測外に発生する『見逃し』が3回に2回ある」と説明してきた。今回は見逃しにあたる。京都大の竹見哲也教授(気象学)によると、進路によって雨の降る地域が変わる台風が絡むと、特に予測が難しくなるという。

 高知県では5日午後6時までの24時間降水量が多いところで250ミリになるなどと予想されていた。竹見教授は「線状降水帯を伴わない豪雨でも被害は起こりうる。予報の有無にかかわらず、大雨が降るときには避難するという意識を徹底してほしい」と強調した。(科学医療部 松田俊輔)

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